神奈川県屈指の観光スポット丹沢大山への道中にある『茶湯寺』へ行ってみた
前回に続いて神奈川県伊勢原市にある『大山寺』を麓から頂上に向けて参拝した記録を計4回でご案内する、第2回目となります。
本日のご案内は、死者の魂を百一日の茶湯で供養する「百一日参り」が行われる寺として知られる『茶湯寺』となります。
▼こま参道
沢山のレトロな御土産屋さんが建ち並び、観るだけで楽しい「こま参道」を進んでいると『茶湯寺』なる珍しい名前の寺院の案内板がありましたので、矢印に沿って向かってみます。
もうちょっと整備した方がいいんじゃないかな??という小道を進んだドンつきにある『鈴川」の支流の一つに架けられた橋を渡り、向かいます。
▼茶湯寺
ようやく、寺院のそれらしい雰囲気の石段に出てきました。
当寺の創建年を調べてみましたが、詳しい事が分からなかったですが開山より900年の歴史を持つと云われており、かなりの古刹だと思われます。
また、隠れキリシタンによるものじゃないかと言われる〇にキが刻まれた仏像が置かれております。
▼百一日参り
この寺院は、前述しました『百一日参り』で知られる寺院ですが、殆どの人は「百一日参り」って何??となると思うので、簡単に説明します。
仏教では人が亡くなると、その魂は49日まで自宅におり、50日目に黄泉の国へと出発すると考えられております。
そこから50日の旅路を進み、100日目に故人の魂は、極楽の門に至り仏に成ると考えられております。
この寺院で行われる「百一日参り」とは、101日目に無事成仏出来たお礼と故人の魂の安穏を祈る為に遺族が参り、開山以来九百年の歴史を持つとされる秘法百一日茶湯供養を行って頂くものです。
▼本堂
164.5cmと巨大な釈迦涅槃像が祀られる本堂では、本日も法要が行われておりましたので、遠慮し離れての撮影です。
▼木造 釈迦涅槃像
伊勢原市指定重要文化財に指定される「木造 釈迦涅槃像」は、釈迦が涅槃に入った(亡くなった)時の様子を表し、右手を枕にして横臥する等身大の像です。
彫刻としては涅槃像は、日本では少なく、貴重な作と言えます。
造像技法は、いくつかの木を合わせた寄木造です。
頭部は前後で矧ぎ、首の部分を体部に差し込んでいます。
体部は前後左右で四材を矧ぎ、右脇の下に右腕となる二材を矧ぎ付けています。
江戸時代の作です。
また、体内に納められていた木札の記録から明治九年に修理された事が分かっているそうです。
心身ともに清らかな気持ちで参拝した後、寺を後にします。
▼さいごに
以上で、神奈川県屈指の観光スポット丹沢大山への道中にある『茶湯寺』のご案内となります。
非常に小さな寺院でしたが魂が立ち寄る場所だからなのか、神聖な雰囲気を持つ古刹でした。
皆様も大山に行かれた際は、訪れてみては如何でしょうか。
御精読有難うございました。
次は、丹沢大山の代名詞「大山寺」をご案内致します。
▼アクセス
住所:〒259-1107 神奈川県伊勢原市大山744
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